カードローンを申し込みするときに年収を多く申告したら、審査に通りやすくなったりするかな…?
カードローンを申し込む際に、このような軽い気持ちで年収を嘘つくのは厳禁です。
カードローンで虚偽申告をした場合は審査時にバレますし、もし運良くお金を借りられても、その後に虚偽が発覚したら強制解約・一括返済請求の恐れがあります。
仮にその後も虚偽が発覚しなかったとしても、返済能力を超えた借入のため、多重債務に陥るかもしれません。
カードローンの審査で年収を嘘ついた場合、どちらにしろ損をするため、ご注意ください。
カードローン審査における年収の嘘はバレる?
カードローン審査において、年収の嘘は必ずバレると考えておいたほうがいいです。
- 収入証明書を見ればわかるから
- 勤務先など年収以外の情報からおおよその年収を予測できるから
仮に収入の嘘がバレずにカードローン審査に通過できたとしても、その後バレる可能性が高いです。
カードローン会社は、利用者に対して定期的に途上与信と呼ばれる審査を行っているからです。
途上与信でカードローンの利用状況や返済状況が審査されるため、年収の嘘がバレる可能性があります。
年収の嘘がバレた場合、強制解約されるとともに、全額を一括請求される恐れがあります。
さらに信用情報に傷がつくため、今後のカードローンの審査にも支障をきたすでしょう。
カードローン審査で年収の嘘をつくことは、とてもリスクが高い行為なので、ご注意ください。
カードローンの審査で年収の嘘をついてしまうのはどうして?心理を解説
カードローンの審査で年収の嘘をついてしまうのは「より高額を借りたいから」です。
カードローンでお金を借りる場合、総量規制の対象になってしまうので、年収の1/3以上は借りられません。
総量規制とは、貸金業法によって定められている「貸金業者から借りられるお金に上限を設ける法律」のことです。お金を借りる人は「年収の1/3までしかお金を借りられない」ようになっています。
例えば年収が450万円の人の場合は、150万円までしかお金を借りられないということです。
総量規制の対象は貸金業者のため、銀行からお金を借りる際には総量規制は適用されません。
つまり年収が高ければ高いほど借りられる金額も多くなるので、申込時に嘘をついてしまう人がいるのです。
しかし総量規制は、そもそも「利用者が返済能力を超えて借入をしてしまわないようにするための法律」なので、嘘をついて実際の年収の1/3以上を借りたとしても、やがて個人破産に陥ってしまいます。
そのためカードローンの審査を受ける際は、必ず本当の年収を申告するようにしましょう。
本記事では「嘘をついてカードローンを借りてしまった人」の体験談についても紹介しています。
カードローン審査で年収の嘘がバレたらどうなる?2つの対応
カードローン審査で年収の嘘がバレたら、すぐに審査落ちが確定し、次のような対応が取られます。
社内ブラックに登録される
年収の嘘をついてしまうと、カードローン会社に社内ブラックとして登録される恐れがあります。
社内ブラックとは、カードローン会社独自の不良顧客のリストのことです。
信用情報機関のリストと違って厳格なルールが定められていないので、半永久的に名前が残り続けることもあります。
1回嘘をつくだけでも大きな代償を払うことになるので、ご注意ください。
信用情報に傷がつく
年収の嘘をついたことによりカードローン審査に落とされると、信用情報に審査落ち(申込履歴)したことが記載されます。
そのため、6ヵ月間は他社を含めてクレジットカードやカードローンの審査を通過することはほぼありません。
今後の審査に悪影響を及ぼさないためにも、申込時に嘘はつかないようにしましょう。
審査落ちの情報は6ヶ月経過後に削除されます。
その後に申し込みをすれば、審査に通る可能性はあります。
カードローンの審査で年収の嘘がバレるのは「収入証明書」を見られたとき
カードローン審査で収入の嘘がバレるのは、申込者の収入証明書を見られたときです。
収入証明書には申込者の正確な収入が記載されているので、必ず嘘がバレます。
ただしカードローンの申込みをした人すべてが、収入証明書を提出する必要があるわけではありません。
収入証明書については、次の場合に提出すると貸金業法に規定されています。
- 50万円を超える借入れをする場合
- 他社の借入れも合わせて、100万円を超える借入れをする場合
カードローン会社が申込者に対して、収入証明書の提出を求めるのは、借入希望額が総量規制の範囲内に収まっているかを確認するためです。
なお収入証明書とは、次のような書類のことです。
- 源泉徴収票
- 確定申告書
- 税額通知書
- 所得証明書
- 課税証明書
- 給与明細書
(※)直近の期間に係るものに限る。
50万円以下の借入れなら収入が嘘でも審査に通過できる?
50万円以下の借入をする場合は、収入証明書を提出する必要がありません。
そのため50万円以下の借入であれば、収入が嘘でもカードローン会社にバレずに審査に通過する可能性はあります。
しかしカードローン会社には、いずれバレる恐れはあります。
なぜならカードローン会社は、利用者に対して定期的に途上与信と呼ばれる審査を行っているからです。
途上与信とは、お金を借りている途中に実施される与信審査のことです。現在の信用情報を確認し、今後も返済できる能力があるのかをチェックされます。
1ヶ月の借入の合計額が5万円以上かつ、借入残高が10万円以上の場合は毎月途上与信が行われます。
(参考:金融庁)
嘘がバレたら強制解約された上で一括請求されることもあるので、カードローン審査で嘘をついてはいけません。
カードローンの年収の嘘が審査通過後にバレた場合に取られる対応
カードローンの申込時に嘘をついたけど、審査通ったから安心だ!
このように「嘘をついたけど、審査に通ったから安心」と思っている方もいますが、実はそれは誤りです。
途上与信によって審査通過後に年収の嘘がバレた場合、カードローン会社から次の対応を取られる可能性があります。
- 強制解約される
- 一括返済を請求される
- 詐欺罪に問われる可能性がある
強制解約される
カードローン会社に嘘をついた場合、ほとんどの場合で強制解約されてしまいます。
大抵の場合は「虚偽の申告をした場合、会員資格等を喪失する」という利用規約があるためです。
アコムの場合
第13条(退会および会員資格の喪失等)
申込書の記載事項等について、会員が当社に虚偽の申告をしたことが判明したとき。
引用元:【アコム公式】AC会員規約|カードローン・キャッシングならアコム
アイフルの場合
第14条(期限の利益の喪失
(4)本契約に際し、当社に差入れた書面(電磁的方法等での申告含む)に虚偽の記載又は申告をしたことが判明したとき。
引用元:アイフルカード会員規約
強制解約された場合、今後カードローンを使えなくなるだけでなく、一括返済を請求されるのでご注意ください。
一括返済を請求される
カードローン会社から強制解約されると、一括返済を請求されます。
強制解約されると期限の利益が喪失するためです。
期限の利益とは「一定の期日になるまで、債務を履行しなくていい利益(借金を返済しなくていい利益)」のことです。債務者(お金を借りる側)の利益のため、このように呼ばれています。
分割返済の交渉は可能ですが、嘘をついて借入をした場合は信用がないため、話し合いは難航するでしょう。
最悪の場合は裁判に発展することもあるので、ご注意ください。
詐欺罪に問われる可能性がある
カードローン会社に対する嘘が悪質な場合、詐欺罪に問われる可能性があります。
よほど悪質でない限り、詐欺罪に問われる可能性は低いですが、たった1つの嘘で人生に大きな影を落とす危険性があるのでご注意ください。
カードローン審査において年収以外で嘘をついた場合
年収の嘘はついちゃダメだけど、それ以外の嘘は大丈夫かな…?
ここでは年収以外の4つの嘘をついた場合の影響を解説します。
他社借入件数・残高
他社借入件数・残高の嘘は、審査の段階で確実にバレます。
カードローン審査の際、カードローン会社は申込者の信用情報を照会するからです。
信用情報とはクレジットカードやカードローンの申込みや契約などの利用履歴が記載されている情報のことで、信用情報機関で管理されています。
たとえ他社借入件数・残高を少なくするなどの嘘をついたとしても、信用情報を見れば、正確な他社借入件数・残高がわかってしまうのです。
そのため、他社借入件数・残高の嘘はバレてしまうので、確実に審査落ちします。
勤務先
勤務先の嘘も、簡単にバレます。
在籍確認をすれば、勤務先に申込者がいるかどうかがわかるからです。
在籍確認とは、申込者が申告した企業に本当に属しているかを確認するための作業のことです。
一般的には企業への電話で在籍確認をすることが多いですが、中には「年収証明書」などの提出で実施するカードローン会社もあります。
在籍確認なしのカードローン会社もありますが、在籍確認の代わりに社員証や健康保険証、社会保険証などを提出する必要があるため、どちらにしても勤務先の嘘はバレます。
勤続年数
勤続年数は長ければ長いほど、カードローン審査で有利になります。
勤続年数が長いと、収入が安定していると見なされるからです。
そのため、勤続年数を長くしてしまうというのもわかりますが、勤続年数の嘘もバレやすいです。
社会保険証には資格取得年月日が記載されているため、見れば勤続年数がすぐにわかるからです。
またクレジットカードやカードローンを利用したことがある人は、信用情報の利用日と会社名を見れば、勤続年数がわかります。
個人情報(氏名・年齢など)
氏名、住所、年齢、電話番号などの個人情報の嘘は、確実にバレます。
運転免許証などの本人確認書類を見れば、すぐにわかるからです。
仮に本人確認書類を偽装した場合は「私文書偽造罪」に問われる危険性があるので、ご注意ください。
カードローンの審査で年収を嘘ついた人の体験談
「やさしいカードローンの教科書」編集部では、実際にカードローンの審査で年収を嘘ついた人をリサーチしました。
すると編集部メンバーの友人である親族が「実際にカードローンで嘘をついたことがあった」ので直撃しました。
40代男性・自営業。生活苦のため、10年ほど前にカードローンサービスAにて年収を偽って審査通過。しかしその後、返済することができなくなり、結果的には自己破産した経験がある。
今回はインタビューのご回答ありがとうございます。内容的にセンシティブな部分も含むと思いますが、ご了承いただけますと幸いです。
いえいえ。せっかく聞きに来てくれたんですしね。自分を戒める良い機会ですし、できる限りなんでも答えさせていただきますよ。
ありがとうございます。ではまず、嘘をついてカードローンに申し込んだ理由についてお教えいただけますか?
恥ずかしいんですけど、その当時すでに他社で借入がありましてね。
2社目の申込だったもんで、総量規制に引っ掛かりそうで。だから絶対にお金が借りられるようにって、年収を偽って審査を受けたんですよ。
今にして思うと、野蛮というか何というか。
ただその当時は「もうこれしか方法がない」としか思ってました。支払いのためにすぐにお金が必要で、総量規制対象外の借入をしている余裕なんてありませんでしたから。
そうだったのですね。ちなみに審査はスムーズに通ったのでしょうか?
スムーズだったかどうかは、ちょっと覚えていませんが、ただ何回も電話をした記憶はないので、多分すぐに借りられたと思います。
書類を偽装したので当時はそこまで見抜けなかったんじゃないかなぁ。今はそういう見抜く技術も発達していそうですが。
なるほどです。そしてその後はどうなったのでしょうか?
その後は、まぁまぁ悲惨でしたよ。
お金は借りられたものの、結局それを返済できるだけの能力がないので、すぐに首が回らなくなってしまって。
滞納した結果、最終的には弁護士に相談して自己破産することになりました。今思い出しても、苦い記憶です。
幸いというか何というか、金額がそこまで大きくなかったので刑事罰に問われることはありませんでしたが、結局自己破産するにもお金が必要で。親族に頭を下げに回ったんですよ。その中に、高橋さん(仮名・編集部メンバーの友人)もいて。
だから変に虚偽申告なんかしないで、最初っから親族に頭を下げておけばよかったなって思っています。
どのみち多重債務に陥っている時点で、返済の目処はありませんしね。
確かにそうかもしれませんね。この度はお話ありがとうございます。
もしこのインタビューがサイトに載るのなら「自分の情報を偽ってまでお金を借りないといけない時点で詰んでいるから、一旦冷静になってほしい」と掲載してほしいですね。
ありがとうございます。そのお言葉もサイトに掲載させていただきます。
田中さん(仮名)の言うように、カードローンの審査で嘘をつこうとする時点で、冷静さを失ってしまっています。
そのため現状で多重債務に陥っている場合は、田中さん(仮名)のように自己破産等の債務整理を検討しましょう。
カードローンの審査で年収を嘘つく必要はない!おすすめの借り入れ先はアコム
年収の嘘をついちゃいけないのは分かったけど、年収が低いから、少しは盛らないとお金を借りられない気がする…。
そう思っている方は、ぜひ「アコム」の利用をご検討ください。
アコムは「1万円~800万円」の間でお金が借りられるので、少額での利用もOKです。
もちろん総量規制に達している場合はこれ以上の借入は難しいですが、そうでない場合はぜひご確認ください。
アコムの基本情報
項目 | 詳細 | 評価(*) |
---|---|---|
年利 | 3.0%~18.0% | |
限度額 | 1万円~800万円 | |
審査時間 | 最短20分(*1) | |
融資時間 | 最短20分(*1) | |
担保・保証人 | 不要 | |
申し込み年齢 | 20歳以上 | |
無利息期間 | 最大30日 | |
受付時間 | 24時間 | |
借り換え | できる |
「家族・職場へのバレにくさ」は?
WEB完結対応 | |
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電話での在籍確認なし(*2) | |
郵送物なし | |
カードレス |
注釈
(*1)審査時間に関しては、お申し込みの時間帯により、翌日以降になる場合があります。
(*2)原則であり、審査状況によっては在籍確認が行われる可能性もあります。
アコムの会社情報
運営会社 | アコム株式会社 |
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設立年 | 1936年 |
本社住所 | 東京都港区東新橋一丁目9番1号 東京汐留ビルディング |
本社地図 | |
貸金業登録番号 | 関東財務局長(14)第00022号 |
はじめての方なら
最大30日間の無利息期間あり!
カードローンの審査で年収の嘘はバレる!嘘はつかないようにしましょう。
カードローンの審査における年収等の嘘は、必ずバレます。
カードローン会社も返済能力以上のお金を貸すことがないように、色々な方法で事実確認を行っているためです。
カードローン審査中に年収の嘘がバレたら、すぐに審査落ちが確定し、社内ブラックに登録されてしまいます。
その場合、半永久的にそのカードローン会社からお金を借りることは難しくなるでしょう。
さらに審査落ちしたことが6ヶ月間信用情報に記載されるため、その間は他社のカードローンやクレジットカードの審査にも通りにくくなるというデメリットもあります。
仮に年収の嘘がバレずにカードローン審査に通過したとしても、審査通過後にバレたら、カードローン会社から次のような対応をされることになります。
- 強制解約される
- 一括返済を請求される
- 詐欺罪に問われる可能性がある
年収以外の他社借入件数・残高や勤務先などの嘘もバレます。
したがって、カードローンの審査を受ける際は、必ず事実を申告するようにしましょう。
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