海外FX業者のMT4で取引する際、まず不便なのは「日本時間表示になっていないこと」です。
例えば、経済指標の発表された時点のチャートを振り返りたい時など、MT4が日本時間で表示されていないと不便になります。
そこで、本記事では「MT4で簡単に日本時間表示に切り替える方法」と、MT4表示時間と日本時間の時差について分かりやすくまとめました。
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MT4は日本時間ではない
まず、海外FX業者のMT4で理解すべきことは、MT4が日本時間表示でないことが標準であることです。
MT4が日本時間表示になっていないことは、MT4の不具合ではありません。
日本国外に拠点を置く海外FX業者は、基準となる時間が異なるため、MT4の表示と日本時間で時差が発生します。
例えば、定番の海外FX業者で採用するサーバー時間と日本時間との時差は以下の通りです。
海外FX業者 | サーバー時間 | 日本時間との時差 |
---|---|---|
XMTrading GemForex FXGT TitanFX | 夏時間:GMT+3 冬時間:GMT+2 | 夏時間:+6時間 冬時間:+7時間 |
Exness iFOREX IS6FX | GMT±0 | 夏時間:+9時間 冬時間:+9時間 |
海外のFX業者では「GMT(グリニッジ標準時間)」を基準としています。
GMTを採用する海外FX業者なら日本時間との時差は+9時間、GMT+2であれば+7時間といった時差の計算が必要です。
MT4で日本時間を表示するインジケーター
海外FX業者のMT4で日本時間が表示されていないことは大きな問題ではありません。
なぜなら、MT4へ日本時間を表示するインジケーターを導入することで、時差計算が不要で快適に取引できるからです。
MT4には、カスタムインジケーターの機能が搭載されており、新たにインジケーターを導入することができます。
日本時間を表示するMT4のカスタムインジケーターは無料で入手可能です。
MT4で日本時間表示におすすめインジケーター
MT4でおすすめする日本時間表示インジケーターは以下の通りです。
単純に日本時間を表示するだけの機能や、スプレッドの表示機能などを搭載しているカスタムインジケーターもあります。
上記のカスタムインジケーターは、無料でダウンロード可能です。
JPN_Time_SubZero
JPN_Time_SubZeroは、MT4で最もシンプルな日本時間表示インジケーターです。
データウィンドウへ日本時間を表示することができ、チャート画面の邪魔になりません。
他のインジケーターも使いたい方には、シンプルな機能で使いやすい「JPN_Time_SubZero」がおすすめです。
FXmt日本時間
FXmt日本時間は、チャート画面に日本時間を表示することができ、スプレッドやローソク足の確定時間も表示できる複数機能を搭載したカスタムインジケーターです。
また、MT4だけでなく、MT5バージョンもFXmt日本時間は用意されています。
ただし、提供元のFXmt inditankでFXmt日本時間をダウンロードするにはアカウント登録が必要です。
HT_Grid
HT_Gridは、MT4で日本時間表示ができるインジケーターの中で、最も実用的な機能を備えていることが特徴です。
HT_Gridでは、主要な四大市場の時間帯を色分けして表示することができます。
単純に日本時間表示をするだけでなく、オセアニア・日本(東京)・ロンドン・ニューヨーク市場と時間帯別に色分けされており、時間帯に応じて動きやすい通貨ペアを取引しやすいです。
ただし、HT_Gridをダウンロードするには、配布サイトのGogoJungleのアカウントが必要になります。
MT4の日本時間表示インジケーターの導入手順
- 配布サイトから「JPN_Time_SubZero」をダウンロードする
- MT4のデータウィンドウから追加する
- MT4を再起動してインジケーターを追加する
ここでは、MT4の日本時間表示インジケーターで定番の「JPN_Time_SubZero」を例にMT4への導入手順を上記の流れに沿ってご紹介します。
「JPN_Time_SubZero」をダウンロードする
まずは「JPN_Time_SubZero」を配布サイトからダウンロードしましょう。
JPN_Time_SubZeroは、こちらの「 めたとれなうpろだ | uploader.jp」から無料でダウンロードできます。
MT4のデータウィンドウから追加する
ダウンロードした「JPN_Time_SubZero」をMT4へ導入する作業に移ります。
JPN_Time_SubZeroを使いたい海外FX業者のMT4を起動して、上部メニューの「ファイル」→「データフォルダを開く」をクリックしましょう。
先ほどダウンロードした「JPN_Time_SubZero.ex4」を「MQL4」→「Indicators」の中へ配置しましょう。
MT4を再起動してインジケーターを追加する
JPN_Time_SubZeroの配置が完了しましたら、一旦MT4を再起動しましょう。
MT4を再起動しましたら、上部メニューの「挿入」→「インディケータ」→「カスタム」から「JPN_Time_SubZero」を選択しましょう。
JPN_Time_SubZeroの設定画面が表示されます。
そのまま「OK」をクリックしましょう。
MT4のチャート画面にJPN_Time_SubZeroが挿入され、データウィンドウに日本時間が表示されます。
JPN_Time_SubZeroによる日本語表示は、表示中のチャート画面にのみ表示されるため、他のチャートでも適用したい場合は同様の手順でチャートへ挿入しましょう。
スマホ版のMT4は日本時間を計算する必要がある
ここまで、JPN_Time_SubZeroをPC版のMT4へ導入する手順を解説しました。
しかし、スマホ版のMT4に関しては、日本時間表示に変更することができません。
スマートフォン向けのアプリであるMT4には、カスタムインジケーターの機能がないからです。
したがって、自分でMT4のサーバー時間と日本時間の時差を計算するか、細かなチャートのテクニカル分析はPC版MT4で行う必要があります。
時差計算アプリでMT4の時差を計算する
スマホ版MT4でサーバー時間との時差を計算する際は「時差計算アプリ」が便利です。
時差計算ができるアプリは、iOSおよびAndoroidのどちらも数多く公開されています。
ここでは、無料で利用できる時差計算アプリから「世界時差時計 -TimeConverter-」を例にスマホ版MT4のサーバー時間と日本時間を確認する方法をご紹介します。
まずは以下のリンクから「世界時差時計 -TimeConverter-」をお使いのスマートフォンにインストールしてください。
世界時差時計 -TimeConverter-を起動すると、現在地の時刻に加えて、東京・ロンドン・ニューヨーク時間が標準で表示されています。
主要な市場の時間帯が表示されているため、そのままFXの取引でも参考にすることが可能です。
海外FX業者のサーバー時間の時刻を追加するため、右上の+アイコンをタップしましょう。
ExnessやiFOREXなどGMT(グリニッジ標準時間)を採用する海外FX業者は、一番上に表示されているGMTをそのまま選択します。
GMT+2を採用するXMTradingやGEMFOREXなどの海外FX業者を使っている場合は、右上の検索窓からGMT+2の時差になるキプロスなどを選択しましょう。
新しく時刻が追加されます。
アプリ版MT4に表示されているサーバー時間と世界時差時計 -TimeConverter-の表示時刻を使うと、時差計算を自分で行う必要がないため便利です。
MT4で日本時間表示ができない場合は?
ここでは、MT4で日本時間が表示できないトラブルの原因別に対処方法をまとめてご紹介します。
WebTraderを使っている
海外FX業者のMT4でWebTraderを使っている場合は、日本時間表示のカスタムインジケーターを追加できません。
MT4には、PCへインストールするWindows版・Mac版と、スマートフォン向けアプリの他に、インストール不要で使えるWebTrader版MT4があります。
WebTraderは、EAやカスタムインジケーターといったMT4の拡張機能がないため、日本時間表示に対応していません。
MT4で日本時間を表示するには、PCへインストールするWindows版・Mac版を使いましょう。
MT4非対応のカスタムインジケーター
MT4で日本語表示を可能にするカスタムインジケーターは、MT4とMT5で互換性がありません。
MT4ではなく、MT5対応の日本語表示インジケーターをMT4へ導入しても使えないため注意しましょう。
MT4対応のカスタムインジケーターは、ファイル名の拡張子が「.ex4」、MT5対応のインジケーターの場合は拡張子が「.ex5」になっています。
取引時間外にカスタムインジケーターを追加した
MT4で日本時間表示に対応しているカスタムインジケーターの多くは、取引時間外だと日本時間の表示がされません。
なぜなら、取引サーバーから送受信しているデータを元に日本時間表示を出力しているからです。
取引サーバーからデータが送受信されていない取引時間外では、チャート更新がされず、日本語表示もされない場合があります。
サーバー時間が異なる
日本時間表示インジケーターをMT4に導入しても、実際の日本時間とズレが生じている場合があります。
日本時間とズレている原因は、カスタムインジケーターが想定してる時差と、実際に海外FX業者が採用しているサーバー時間が異なることが原因です。
海外FX業者のサーバー時間に対応するインジケーターを探すか、JPN_Time_SubZeroの様に自動的にPCから時間を取得して、時差を計算できるカスタムインジケーターを使いましょう。
MT4で日本時間表示 まとめ
- MT4は日本時間が基準ではない
- 日本時間表示インジケーターを活用する
- 定番は「JPN_Time_SubZero」のインジケーター
- アプリ版・ブラウザ版のMT4は日本時間表示ができない
- スマホからは時差計算アプリを活用する
- 取引時間外はMT4の日本時間表示も更新されない
本記事は「MT4を日本時間で表示する方法とは?便利インジケーターをご紹介」のテーマでお届けしました。
MT4は、各海外FX業者が採用する標準時間(サーバー時間)を基準に、取引時間やチャート画面上の時刻が表示されています。
MT4自体には、時間帯を変更する機能がないものの、カスタムインジケーターで日本時間を表示することが可能です。
MT4で日本時間が表示できず不便を感じていた方は、本記事を参考にMT4で日本時間を表示して快適なトレード環境へ改善しましょう。
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